「にっかつ ロマンポルノ セレクション」

1983年・90分・カラー
製作:にっかつ

・ダブルベッド
 1983年・90分・カラー 
 監督:藤田敏八  原作:中山千夏  脚本:荒井晴彦  音楽:宇崎竜童
 出演:大谷直子/石田えり/柄本明/岸部一徳/高橋ひとみ/吉行和子
 /鈴木清順



・部長の愛人 ピンクのストッキング
 1986年・72分・カラー
 監督:上垣保朗
 出演:水島裕子/杉原光輪子/渡辺正行/大塚和彦/みずきあい/
 星・セント


≪ にっかつ ロマンポルノ セレクション ≫

・ダブルベッド
敏之と雅子の加藤夫妻がかつてよく顔を出した飲み屋に入ると、昔の仲間の山崎徹とその恋人・三浦理子に出会った。その後、理子は帰り、3人は加藤夫妻のマンションで飲み続ける。敏之が眠ってしまうと、徹は雅子の体に手をはわせ、乳房を掴む。徹はそこでやめてしまい、おさまらない雅子は敏之とセックスする。数日後、徹は雅子を誘い出し、一緒に酒を飲んだ後ラブホテルに入り、体を重ねる。一方、図書館に勤める理子も、若い男に声をかけられ、関係を持った。精神的な愛に飢えてながらも身体のうずく理子は、徹にあきたらないのだ。ある日、TVドラマを製作する敏之がロケの為家を空けた隙に、雅子は徹を呼び込み、ダブルベッドで激しいセックスに溺れる。翌朝、セックスの余韻がさめない二人のところに、ロケが中止になったと敏之が帰って来た。妻の浮気に愕然とするしはながも自分も浮気をしている敏之は家族を壊したくないと言う。しかしそれを無視するかのように、雅子は家を飛び出し徹の部屋に転り込む…。
大胆な描写で男と女の性の機微をベッド上に凝縮させて描いた傑作エロス。キャストはもちろんのこと、原作者、脚本家、監督、音楽でも豪華なスタッフが集結して制作された、今なお人気の高いロマンポルノの中の1本。また出演者として名を連ねる鈴木清順は、『殺しの烙印』を撮って解雇されて以来の日活での最初の仕事となった。

・部長の愛人 ピンクのストッキング
アパレルメーカーの広報部に勤める石塚一馬は部長の郷原と相性が悪く、その日も怒鳴りつけられ、胸にしまってある辞表を今日こそは叩きつけようとしていた。そこへ、広報部に配属になった朝倉マヨが挨拶入って来て、彼女の顔を見た一馬は半分出しかけた辞表をポケットにねじ込んだ。数日後、就業後にホテルに向かう郷原とマヨの姿があった。2人は以前から愛人関係にあり、カメラの勉強をしたいというマヨを郷原が広報部に転属させたのだ。一方、マヨに一目惚れした一馬は、ある日彼女と飲みに行って泥酔してしまい、気がついたときにはパンツ一枚で彼女のベッドで横になっていた。マヨが服を脱がせて寝かせたのだが、酔って彼女を抱いたと勘違いした一馬は、責任を取って結婚すると言ってしまう。ある日、郷原の娘のヒロ子は、父とマヨのデートを目撃し、浮気は秘密にしてやるので一馬を紹介しろとマヨに迫った。ヒロ子は一馬と何回かデートするが、やがて彼女は一馬がマヨに思いを寄せていることを知り、父と一馬を奪ったマヨに敵意を燃やした。その頃、マヨの部屋にいた一馬は、彼女がバスルームにいる間に留守番電話に入っていた郷原からの伝言を聞いてしまう。
大ヒット漫画を映画化したロマンポルノ。『ピンクのカーテン』シリーズの上垣保朗が、オフィスでの部長とその部下との三角関係を明るく軽いラブストーリー感覚で描いている。コント赤信号の渡辺正行やセント・ルイスの故星・セントなど、当時人気のあったコメディアンたちが出演しているのにも注目。
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