「ラ・ヴァルス わたし暴行されました」

視聴年齢制限:15歳  
1990年・61分・カラー
監督:実相寺昭雄
出演:加賀恵子/寺田農/鮎川真理/樹まり子/山本竜二/豊丸/小林ひとみ/堀内正美/広瀬昌助/イヴ/冴島奈緒/前原祐子

昨年末惜しまれつつ世を去った鬼才・実相寺昭雄の究極エロス作品

実相寺昭雄監督&加賀恵子主演の"エロス3部作"の第2作にして最高傑作の呼び声が高い作品。強姦事件をめぐって食い違う証言という、芥川龍之介の「藪の中」、黒澤明の「羅生門」のごとく始まる物語は、実際に起きた事件にインスパイアされたもの。事件を調査する国選弁護人を狂言回しにして、強姦事件の裏に潜む男女の色と欲が次第に明かされていくミステリー仕立てのエロス作品。実相寺監督の素晴らしい演出と映像美学は、言わずもがな。斬新なカメラワーク、シャープな編集、そして魔術のように観る者を幻惑する演出が、極上のエロスを紡ぎ出している。

レイプ事件の虚実をえぐる

警察で強姦事件の取調べが行われていた。しかし、被害者・川村弓子と容疑者・久保三郎の供述はまったく噛み合わないものだった。3ヶ月後、容疑者の弁護を引き受けた国選弁護人の安達は、事件の真相を探るため、弓子の身辺調査を始める。歯科衛生士をしている弓子には、同僚の歯科医師の婚約者がいた。調査を進めるうちに、安達は事件の核心に男女の打算に満ちた欲望が渦巻いていることを知る・・・。
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