「白日夢」
【全国劇場公開作品】
視聴年齢制限:20歳
1981年/110分/カラー
監督・脚本:武智鉄二  原作:谷崎潤一郎
撮影:高田昭『カポネ大いに泣く』/美術:小澤秀高『失楽園』
出演:愛染恭子/佐藤慶/勝然武美/川口小枝/殿山泰司/茂山千五郎

武智さんは、芸術家として素晴らしい人だ。古典という、しっかしりた土台があり、その伝統の殻を破って、新しいものに挑戦された。表現の自由に対して、共に戦った仲間でもある。大島渚(映画監督)


前作『白日夢』から17年後、谷崎潤一郎の同名小説の世界を、よりハードに描いたリメイク版。武智は"堕落"をテーマにすることによって、人間の可能性、性の真なる解放を問いかけようとしている。 主演には、モデルからピンク映画女優になった愛染恭子がヒロインに抜擢され、日本 舞踊、発声、体操、ジャズダンスなどの特訓を重ね、大役に挑んだ。ドクトル役は大島 渚作品などのベテラン・佐藤慶。二人のハードコアでの強烈で、耽美なファック・シーン は、当時大きな話題となり、女性客も得て大ヒットを記録した。

歯科医の治療台で見た迫真の淫らな夢!

青年・倉橋順吉は、ある日、歯科医院で美しい令嬢・葉室千枝子に出会う。並んで治療を受け、麻酔の注射をうたれた。霞んでいく意識の中で順吉が見たものはとても信じられないものだった。ドクトルは千枝子を裸にし、胸に歯形の残るほど口づけをせる。喘ぐ千枝子。ディスコで、ホテルで、ドクトルは千枝子を犯し、いたぶった。千枝子はドクトルを憎みながらも、しかし思わず歓喜の声をあげてしまう。見ている順吉に、千枝子への思いはつのるが、どうすることも出来ない。思いつめた順吉は、遂に千枝子を刺し 殺してしまう。千枝子は死んだ。ドクトルから解放されたのだ。意識がはっきりしてくると、治療は終っていた。千枝子はドクトルに挨拶すると、診療室を出た。順吉も彼女を追った。海辺で追いつくと、千枝子は何事もなかったかのように順吉を見つめるのだった。

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